元証券マンのつぶやき

元証券マンが経済を中心につぶやいていきます。

デッド・キャット・バウンス

今日の見出しの言葉を初めて聞いた方は多いのではないでしょうか。

デッド・キャット・バウンスを英語にすると「Dead Cat Bounce」になります。

これだけ見ると縁起の悪い言葉ですね。

それもそのはずなんです、ある相場のチャートを皮肉って表現しているのです。

 

そのチャートとは、、、

高値圏からの下落した株価が小さな反発をするというものです。

しかし、多くの場合に高値圏から急落した株価は小さな反発をしても下落トレンドにおける小さな反発となるため、それを皮肉ったのです。

 

なぜ、このような動きが起こるのかは

心理的な視点で考えると分かりやすいかもしれません。

 

では

あなた自身の状況に置き換えて考えてみましょう。

株価が高値圏にあるということは、上昇トレンドを形成してきたということになります。

その時、もしあなたが買い損ねていたら、、

「安くなったから買うチャンスだ!」と思い、買いに向かうかもしれません。

(この心理が小さな反発です。)

しかし、実需の売りに耐えきれず、さらに下げ始めたら、、

「この下げは上昇トレンドから下落トレンドへの転換だったんだ」と思い、損切りしますね。

(この心理が損切りを巻き込んでさらなる下落を呼びます。)

 

上記が、「デッド・キャット・バウンス」が表す相場です。 

 

ここでちょっと余談になりますが、、

私はバブルがはじけたと同時に生まれたので

今年の日経平均は私の人生で一番高いところにあります。

まさに高値圏です。

ということは、「デッド・キャット・バウンス」を体感することが多かなるかもしれませんね。笑

 

余談はさて置き、最後にこのような相場になった時の具体的な手法の話をします。

主に2パターンを想定してもらえれば良いかと思います。

1パターン目ですが

小さな反発の直後の「戻り売り」です。

株価が急落した時点で、高値で売っていた人の買い戻しや上昇トレンドで買い損ねた人の買いで小さな反発は必ずと言っていいほどあります。その反発を利用してショートでエントリーすることは下げ局面の多くで有効なのです。

※半値戻し等の基準から損切りは入れておきましょう。

 

2パターン目ですが

下落の途中の反発を狙った買いです。

これは売られ過ぎの指標をいくつか確認しながらタイミングをはかりましょう。

代表的な売られ過ぎ、買われ過ぎの指標は、RSI、MACDストキャスティクス、信用評価損益率等です。

上記のような指標は非常に大切ですので次の機会に詳しく書きます。

※下げ局面での買い向かいは、落ちるナイフを掴むというような表現をされるほどリスクのあることですので、気をつけましょう。

 

ここまで

長々と書かせて頂きましたがいかがでしたか?

分かりづらい部分があったと思いますが

このブログと共に成長し、もっと分かりやすくお伝えできるようになっていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。